期間工は基本的にけっこうキツイ仕事が多く、腰を壊したりバネ指になったりと様々な職業病に見舞われるケースがよくあります。
僕も期間工をやっていた時期がありますが、その時に辛かったのは腰痛や肩こりなど色々ありますが、地味に「足の痛み」がキツかったのをよく覚えています。
今回は期間工をやっていて感じた足の痛みと、それに対する僕なりの対処法について紹介していきます。
どのラインに配置されるかにもよりますが、期間工の仕事はけっこう1日中歩きっぱなしであることが多いです。
その歩数はこれまたどんなラインかにもよりますが、1日で数万歩以上にもなります。
ちなみに1万歩は大体7kmほどの距離になるそうです。
僕のラインでは少なくとも2万歩ほどは歩いていたので、1日に14kmほども歩いていることになります。かなり足を使う仕事だということが分かっていただけると思います。
最初の頃はまだ体力があったのでなんとか騙し騙し作業を続けていたのですが、日を追う毎に足に疲労が蓄積していき、足の裏がかなり痛むようになっていきました。
お風呂に入った時に念入りに足の裏をマッサージするというのも試してはいたのですが、それだけでは2万歩もの歩数から来る疲労は抜くことができず、足の痛みは続きました。
そこで、もっと根本的な改善…つまり「足に負担がかからないように作業する」という必要があると考え、自分の作業中の動きを見直すようにしてみたのです。
どうすれば足の負担を減らすことができるのか?と考えた時にまず思いついたのが、「足をあまり上げずに移動する」ということでした。
足を地面から離して歩けば歩くほど、足が地面に接触した時に感じる衝撃は大きい。
その衝撃を吸収するために足の筋肉に負担がかかる…と考えたのです。
そこで僕が導入したのは柔道や剣道など、武道で用いられている「すり足」という歩き方でした。
すり足というのは少し重心を落とした状態で、その名の通り足をあまり上げず足の裏が軽く床に擦るような感じに歩く歩き方です。
僕は中学校の時に柔道をしていたので、その時の経験を活かしてライン作業ですり足での移動を導入してみました。
すり足を導入したことによって、足の裏にかかる負担もいくらか和らぎ、作業が楽になりました。
すり足移動をすることによって足の裏の負担を抑えることには成功しましたが、まだ足の痛みは完全に引いたとは言えませんでした。
そこで僕は、前々から気になっていた「足の裏に感じる地面の固さ」をどうにかできないかと考えました。
そこで、試しに冬用の厚手の靴下を二枚重ねで履くという単純な発想を試してみたところ、これが大当たり!
足の裏に感じていた床の固い感じが厚手の靴下の生地の柔らかさによって中和され、足の痛みもより一層軽くなりました。
足の痛みが緩和されたことによって作業もスムーズになっただけではなく、時間の流れも早くなったように感じて「あれ?今日もう終わり?」ということも増えました。
辛い時間は長く感じると言いますが、あながち迷信ではなく本当かもしれません。
期間工の仕事自体が体を痛めやすいというのもありますが、痛いのを痛いままにしながら作業を続けるのは途中リタイアの原因になると思います。
自分の体の痛みなどに敏感になること、そしてそれを解決する方法を模索することが期間工生活を楽にするためには重要かもしれませんね。