期間工をしていた時、よく入って間もない新人さんなのに辞めてしまう人が時たまいました。
理由を聞いてみると、腰痛などの体調不良が原因で耐えられなくなり、やめてしまうという人が多かったように思います。
期間工に来る人というのは「短期間でまとまったお金を得たい」という人が多いですが、途中で体を壊してしまっては元も子もありません。
今回は私自身が期間工を通じて行ってきた体のケアについて紹介したいと思います。
腰痛に悩まされて辞めていくという人が多いと前述しましたが、この悩みは実際に私自身も体験した覚えがあります。
私が勤務した工場は車などの電子基板を作る工場で、業務内容を簡単に表すと
1:機械で処理されて出てきた基板を取り出し、次の機械に入れる
2:次の機械から出てきた基板を、さらに次の機械に入れる(2~3回ほどこの工程があります)
3:最初の位置に戻り、1~2を繰り返す
という、いわゆる単純作業の繰り返しでした。
しかし単純作業=楽というわけでもなく、同じ動きを繰り返していくというのは体の中でも特定の部位にだけ負荷が蓄積していくものだということを、私は身を持って体験しました。
「単純作業で楽勝だな!」と思っていた私は間もなく、腰痛と酷い肩こりに悩まされることになりました。
腰の痛みは酷くなると足を上げて靴下を履くのも苦労するなど、日常生活にも支障が出てくることもしばしば。
困った私を救ったのは、ドラッグストアに売っているコルセットでした。
コルセットを腰に巻くことで腰の筋肉を補助することができるので、腰の痛みも嘘のようになくなりました。
コルセット自体は5,000円ほどしましたが、腰痛を背負ったまま仕事を続けたり、途中でリタイアして大してお金を稼ぐこともできずに辞めてしまうことを考えればお買い得です。必要経費と考えてもいいかもしれません。
腰痛を感じるようなことがあったら、迷わずコルセットを試してみてほしいと思います。
腰痛の問題はコルセットを着用することで解消できましたが、肩こりの問題は中々治りませんでした。
肩こり解消の磁気ネックレスなども試してみましたが効果はなく、行き着いた先は結局「こまめにストレッチをする」という方法でした。
最寄りの本屋で肩こりに効くストレッチの本を買い、お風呂に入りながら1セット、お風呂上がりに1セット、寝る前に1セットととにかくこまめにストレッチをし、少しでも筋肉が凝り固まらないように続けました。
作業中なども、機械がトラブルを起こして作業が停止することがあれば、その暇を活かしてストレッチをしたり…とにかく暇さえあればストレッチを続けました。
その結果が出たのか、肩の痛みも次第に薄れていき、作業に集中できるようになりました。
嘘みたいな話ですが、単純作業を続けるような業務についている人こそ、こまめなストレッチを心がけた方がいいと私は思います。
たまに「今日は特に疲れたから、風呂入らずに寝ちゃおう…」と思ってしまうことがありますが、この油断は危険です!
体感の話ではありますが、お風呂でゆっくりと体を温め、じっくりとストレッチをして体をほぐしてから寝た場合と、睡眠欲に任せるままお風呂にも入らず寝てしまった場合では、翌日の作業の効率が全く違います。
期間工は言ってしまえば非正規雇用ということになりますが、だからと言ってその仕事内容は適当な生活をしていて通用するものではありません。
仕事が終わったらしっかりと食べ、ゆっくりと湯に浸かって体を休めるのが大切です。
期間工のお仕事は単純な繰り返し作業が多く、だからこそ体の一部分に負荷が集中してしまいます。
それを放置して対策を取らないままでいると、負荷はどんどん溜まっていき、最終的には激しい痛みや体調の不良になって現れてきます。
今回ご紹介したのはあくまで私の例であり、業務内容によっては違う症状に悩まされる方もいると思います。
自分の体の変化を敏感に感じ取り、しっかりと対策をしてケアしていくことが期間工を満了する上で重要だと私は思います。