グーグルアナリティクス クロスドメイン トラッキング ga(‘require’, ‘linker’); とは?

グーグルアナリティクスの解析のコンサルティングをしている上で、トラッキングコードについてご質問をいただくことがありますので便利な機能を一部ご紹介致します。
今回は「クロスドメイントラッキング」についてですが、「クロスドメイントラッキング」とは「複数のドメインへのアクセスを計測する方法」です。
みんさんもWebサイトでグーグルアナリティクスを触るようなってからふと「同じ会社(関連のあるサイト)なのにドメインが変わったら離脱にカウントされる…、それってなんとかならないの?」と考えたことはないでしょうか?
当社の場合はグーグルアナリティクスの解析コンサルティング時にお客様からそういったお問合せをいただきアドバイスさせていただいたことがあります。ちなみに、その時の例を元にご説明しますのでそちらの状況は下記です。
管理サイトA[ドメイン:管理サイトA.jp]
管理サイトB[ドメイン:管理サイトB.com]
この2つのサイトをまとめて計測したいということだったのですが、その手順ですが大きく分けて3つです。
1.トラッキングコードの修正
通常のトラッキングコードを下記に修正する必要がありますが、とっても簡単!
※管理サイトA側[ドメイン:管理サイトA.jp]のトラッキングコード
ga(‘create’, ‘UA-********-1′,’auto’,{‘allowLinker’:true}); ga(‘require’, ‘linker’); ga(‘linker:autoLink’, [‘管理サイトB.com’]); ga(‘send’, ‘pageview’);
※管理サイトB側[ドメイン:管理サイトB.com]のトラッキングコード
ga(‘create’, ‘UA-********-1′,’auto’,{‘allowLinker’:true}); ga(‘require’, ‘linker’); ga(‘linker:autoLink’, [‘管理サイトA.jp’]); ga(‘send’, ‘pageview’);
2.両サイトが参照元にならないようにする
こちらも簡単、それぞれのサイトのリンク元情報が参照元になってしまうと意味がありませんので、それぞれのサイトを「参照元除外リスト」に追加します。
アナリティクス設定>プロパティ>トラッキング情報>参照元除外リスト
にドメインを設定してください。
3.URLをドメイン付きのものに書き換えるようにフィルタ設定
グーグルアナリティクスの標準設定ではドメイン名がつかずに「/index.html」とか「/news/」と表示されます。ですのでこのフィルタ設定で、管理サイトAのドメインと管理サイトBのドメイン部分も追記して個々のURLとして合算されないようにするということです。
※フィルタはデータそのものを書き換えてしまいますので必ずビューを複製してからコピーした方でテストしてください。
結構項目がありますが簡単です!
フィールド A -> 引用 A、フィールド B -> 引用 Bには
(.*)
出力先 -> 構成
$A1$B1
をそれぞれ追加してください。
以上でクロスドメイントラッキングは完了です。